道家の始祖。古代中国の思想家。老子という名は尊称と考えられ、「老」は立派もしくは古いことを意味し、「子」は先生という意味。
無為自然「余分な欲を捨て去り、自然(本来のあるがまま)の姿を取り戻すことで、苦しみの種から解放していくこと」を説いた。孔子と同時代に生き、青年時の孔子は、老子を訪ねている。
河や海が数知れぬ渓流のそそぐところとなるのは、
身を低きに置くからである。
同様に賢者は、
人の上に立たんと欲すれば、人の下に身を置き、
人の前に立たんと欲すれば、人の後ろに身を置く。
かくして、賢者は
人の上に立てども、人はその重みを感じることなく、
人の前に立てども、人の心は傷つくことがない。
つま先で立つ者は長く立っていられない。
大またでまたぐように歩く者は遠くまでいけない。
自分から見せびらかそうとする者は人々に知られない。
自分は正しいのだと主張する者もその良さをまわりに認められない。
自ら自慢する者は業績を認められない。
自ら才能を誇る者は、人の長になれない。
このような行いはみんなが嫌う。
よくわきまえた者は決してそういった行動はしない。
人に与えて、己いよいよ多し。
(呼吸するとき、人は息を吐いてから吸う。
何かを得ようと思えば、まずは自分から出さなければならない。)
上善は水の如し。
(最も理想的な生き方をしたいと願うなら、
水のように生きなさい。)
今持っているものに満足し、
ありのままの姿を喜びなさい。
何も欠けていないと悟れば、
全世界が自分のものとなる。